2025年6月
PPSナンバーとは
PPSナンバーとはPersonal Public Service Numberのことで、アイルランドで働く時に必要になる番号です。
この番号をちゃんととらないと給料の約半分を税金として持っていかれるので、取得は必須です。
取得自体は働き始めてからでも大丈夫で、取得までの間に支払われる給料からは税金がめちゃくちゃ引かれますが、それはあとで申請すればちゃんと戻ってきます。
PPSナンバー取得で必要だったもの
私がインターネットで調べた知識によると、会社からの証明のレターが必要だとあったのですが、結論必要ありませんでした。(2025年6月現在)
申請に必要だったものは、名前や、電話番号などの連絡先の他に2つだけです。
- 身分証明
- 住所証明
身分証明はパスポートで問題ないので、実質用意しなければならないのは住所証明のみです。送られてきたメールによると、この住所証明には自分の名前と住所が記載されており、発行から3ヶ月以内のものである必要があります。対応しているものとしては
- 光熱費の請求書
- 公式の手紙または文書
- 財務諸表
- 不動産賃貸借契約または賃貸借契約
- ホテルやホステルの管理者やマネージャー、学校の校長、不動産所有者などの第三者による住所の確認
これらが挙げられるようです。第三者による住所の確認では
ご友人やご親戚の家に滞在される場合は、世帯の請求書原本と、請求書の名義人からの、請求書の住所に居住していることを証明するメモを添付していただければ結構です。メモは請求書自体に記入しても構いません。
と書いてあったので、私は大家さんへの光熱費の請求書と、大家さんに出してもらったレター(サイン付き)を持って行きましたがそれで大丈夫でした。
大家さんが手紙も書類もくれないし契約書はないしという人は、銀行口座を作って銀行からの手紙を持っていくのが良いと思います。私の知り合いはそれでいけました。
ただ銀行によっては口座の作成自体に住所証明が必要でという無限ループに陥る可能性があります。ネットバンクか、現地の銀行ですとAIB(Allied Irish Banks)がオンラインで住所証明なしで口座が作れたのでおすすめです。
PPSナンバー取得の手順
やることとしては
- MyGovID(対政府機関へのアカウント)の作成
- MyWelfareでPPSナンバーのオンライン申請
- 予約日にオフィスまで行って書類提出
- PPSナンバーの書かれた手紙を受け取る
の順番になります
アカウント作成とオンライン申請
とりあえずMyGovIDというアカウントを入手し、MyWelfareでオンライン申請です。申請はこちらから行います。
Personal Public Service (PPS) Number
ちなみに手順1と2では連絡先や住所やパスポート情報などが必要なくらいで、書類の証明などは必要ありませんでした。オンラインで書類を送らないといけないと聞いていたのですが、ここからすでに聞いてた話と違います。あっさりと申請は終わりました。
オンラインでの提出が終わると数日後に、「この日にこれを持ってオフィスに来てください」というメールが届きます。オフィスに行く日程と時間は向こうから指定されます。
「えっ自分で選べないんだ…」と思いましたが、一応その日程で都合がつかない人はCorkStreetPPSN@welfare.ieに連絡してください、との記載もありました。上記の持ち物なども、すべてこのメールに書いてるのでわかりやすく親切です。
オフィスで書類提出
ダブリンのオフィスの住所はメールに記載されていますが、Cork Street PPSN/PSC Centre, The Guild Building, Cork Street, Dublin 8. D08 XH90にあります。
10分前には来るように書いてあったのですが、早めに着いて待っているところがちゃんとあるのかわからなかったので、10分前ちょうどに着いてみました。
入り口から入って受付に行くと名前を聞かれ、パスポートを見せるように言われます。私は時間ちょうどだったからか「直接◯◯番のデスクに行ってね」と言われてすぐに申請に行きましたが、ちゃんと待合室もあったので、早めに着いていても大丈夫そうでした。
ちゃんとメールを読んでなくて行ってから気づいたのですが、オフィスではPPSナンバーの申請の際にPSC(Public Service Card)という公共サービスカードも一緒に行いました。
とはいえ特に難しいことはなく、パスポートと住所証明を提出し、秘密の質問(初めて飼ったペットの名前とか小学校の名前とかよくあるやつ)を選んでその答えを書くくらいでしたが。
カード用の写真も撮られるので、気になる人はちょっとだけ身だしなみに気をつかっていくと良いと思います。私は完全に失念していたのでちょっと後悔しました。
PPSナンバーの書かれたPSCを手紙で受け取る
オフィスで申請した後、通常であれば7日から10日営業日以内にPSCが登録した住所に送られてきます。私も登録から10日後くらいに送られてきました。比較的大事な手紙かと思うのですが、特に本人確認などはなく、届いてたよーと普通に同居人から受け取りました。
最初書類を読んでもPPSナンバーが確認できず、どこに書かれているのか分かりませんでしたが、PSC(公共サービスカード)の裏側にちゃんと記載されていました。
PPSナンバー取得にかかった日数
私の場合は
2025年5月20日 PPS番号のオンライン申請
2025年6月4日 オフィスから日程を知らせるメールが来る
2025年6月16日 オフィスで書類提出など
2025年6月26日 PPSナンバーの書かれたPSCが手紙で届く
という流れで、1ヶ月ちょっとかかりました。
Revenue
PPSナンバーを手に入れたら職場に報告するのと、Revenueへの登録をして払いすぎた税金を返してもらわないといけません。Revenueは日本でいう国税庁的な政府機関です。
ホームページへ行き、PPSナンバー取得の過程で作ったMyGovIDでログインできます。
その際必要なものはPPSNとTax registration numberの2つです。Tax registration numberは方は勤めている会社に言うと教えてくれるので、手続き前に聞いておく必要があります。そのほかに
- 何年何月から働き始めたか
- 業種は何か(業種によっては経費計上できるものがあるらしい)
- 今年中に13,000ユーロ以上稼ぐ予定か
など、納税にかかわる簡単な質問に答えれば手続き完了です。
まとめ
私がPPSナンバーを取ったのは2025年6月のダブリンで、現時点では最新の情報です。あくまで私のケースですが
- オフィス訪問の予約まではなんの書類の証明は何もいらない
- 必要なのはパスポートと住所証明のみ(会社からのレターがいらない)
- PPSナンバーの手続きもPSCの手続きも一緒にやる
このあたりが事前に知っていたことと違って少し驚いたところでした。PSCはどうせとるので一緒に手続きさせちゃお、みたいなことだと思います。
もしかしたら担当する人によって何か違いがあるのかもしれませんが、手続きとしては以前よりは楽になっているようなのでありがたいことです。
これから手続きをする方の参考になれば幸いです。