イギリスの国民食
最近ヘタリア☆Collezioneというヘタリアの公式キャラクターブックを読んでいたのですが、
『イギリスさんちのごはんで、おすすめのごはんを教えてください。』
『チキンカツカレー。あれはもう国民食といってもいいだろう。』
といったやりとりで、ロンドンに1年以上住んでいても気づかなかった事実を知りました。調べてみると英語の記事の中には
『故ロビン・クック外務大臣(当時)がチキン・ティッカ・マサラを「真の英国国民食」と宣言してからほぼ20年が経つ。しかし今、英国で一番の味覚を刺激する料理としての地位は、別の「エキゾチックな」料理、チキンカツカレーによって脅かされている』
という記載もありました。チキン・ティッカ・マサラとはイギリス発祥のインドカレーで、説明をみた時には「インド料理なのかイギリス料理なのか…」とは思いましたが、おいしそうなのでまたロンドンで食べに行ってみたいと思います。
そんなチキン・ティッカ・マサラと並んでイギリスの国民食となっているチキンカツカレーですが、厳密には日本で食べられているものとちょっと違います。日本でカツカレーといえばポークですが、イギリスにはイスラム圏の人々も多く住んでいることもあり、イギリスでカツカレーといえばチキンカツカレーのことを指します。
ちなみに、イギリス人の多くはJapanese curry=Katsu curryだと認識しているらしく、カツが乗っていなくてもカツカレーと呼ばれているそうです。
日本食レストランwagamama
2024年8月5日(月)
カツカレーをイギリス全土に広めた立役者は、イギリスの日本食料理店wagamamaであるらしいので、夜勤終わりにさっそく食べに行くことにしました。
いくつか支店があるのですが、今回行くのはCovent Garden(コヴェントガーデン)です。他の支店は午前11時からだったのですが、Covent Gardenは午前9時から開くようだったので。
しかし9時に行って聞いてみると「通常メニューは11時半からで今は朝食メニューだよ」と言われました。まじかちゃんと調べてなかった失敗した…とどうしようかと思っていると、そんな私をみかねてか「まあでもメニューにはあるし大丈夫じゃない?聞いてみるわ」と確認してくれて、朝にもかかわらずチキンカツカレーを注文できることになりました。ありがたい!
思っていたより広くておしゃれで、子供用の椅子も常備されていて子供連れでも気兼ねなく過ごせそうなお店でした。チキンカツカレーのほかに飲み物を聞かれたので、ピーチアイスティーも注文しました。イギリスですし。
ピーチアイスティー(Lサイズ) 4.2ポンド
チキンカツカレー 14.5ポンド
思っていたよりも、代官山でおしゃれなエスニック料理のランチ食べようとして出てくるような風貌でした。
味の感想
まず室内が暗いのでちょっと写真ではわかりにくいですが、ルーが日本のものより少し黄色っぽく、スパイスがよく効いていて味はインドカレーに近いものがあります。しかし先週食べたインドカレーと違って辛すぎず、マイルドで美味しいです。
カツもサクサクでチキンであることも特に気にならず、サラダもドレッシングとあっていておいしいです。サラダの横のピンクのピクルス?のようなものは福神漬けのようで美味しいですし、全体的に満足でした。
テーブルに醤油やラー油も置いてくれてあり、食べ進めるうちにちょっと余ってしまったカツに醤油をかけて食べました。揚げ物にかけるなら醤油よりソース派ですし特に醤油が好きということでもないのですが、1年ぶりの醤油の味がびっくりするくらい美味しかったです。
まとめ
お会計はカレー14.5ポンド+アイスティー4.2ポンドに、チップを2ポンド加算して20.7ポンドで4000円くらいでした。最近はサービスチャージがそもそもかかっているのでチップを払わなくて良いところが増えているので相場がわからず、とりあえず10%ちょっとくらいにしておきました。
ロンドンは外食するとランチでも5000円くらいは普通にするので、この満足度でこの値段であればとても満足です。
職場のイギリス人にチキンカツカレーって国民食なん?って聞いたら「チキンカツカレーはわかんないけど、チキン・ティッカ・マサラはそうだよ。イギリス発祥だし」と言っていたのでカツカレーが果たして国民食であるかは意見が分かれるところであるかもしれませんが、美味しいのでおすすめであることに変わりはないのでおすすめです。
あと私はオタクなので、推しのおすすめのごはんを食べられて心が満たされました。推しカツってやつです。すみませんでした。ありがとうイギリスさん。