ドイツで『ワルプルギスの夜』に参加してきた①

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ワルプルギスの夜とは?

 日本だと魔法少女まどかマギカで有名ですし、魔法使いが出てくる漫画やゲームなどではけっこう出てくる単語です。
 オタクで嫌いなやつはいないであろう厨二心をくすぐる素敵な響きですが、実際にヨーロッパのお祭りとして存在します。
 5月1日の春祭りの前夜祭で、元々は春を祝う女神の祭りだったのに、キリスト教からみた異教徒の女神は悪い意味で魔女と呼ばれてしまい、なんやかんや色々混ざった結果、魔女の宴として浸透していったらしいです。
 地域によって色々な形があるのですが、元々の民間伝承ではドイツのブロッケン山に魔女たちが集まって夜会を行うものだと聞いたので、今回はそこで実際に行われているワルプルギスの夜に参加することにしました。

ワルプルギスの夜の参加方法

ブロッケン山ってどこ?

 ワルプルギスの夜が開催されるシールケという街がブロッケン山の麓にあり、そこに行くための観光列車がヴェルニゲローデという街から出ています。
 と調べたはいいものの、地名が全部地名すぎて全く頭に入ってきませんでした。最初どこの空港使えばええんやと困惑しましたが、Googleマップで見る限りライプツィヒ・ハレ空港が1番近そうだったので、そこにすることにしました。ベルリンもそこそこ変わらない距離なので、日本から向かうときはベルリンの方が利便性が高いかもしれません。
https://maps.app.goo.gl/NntPDjUYTH3xWDaZ9

必要経費は?

 私はロンドンから2泊3日で滞在しましたが、かかった費用は全部で約458ユーロ(約77,860円)でした。
※1ユーロ=170円で計算してます。

内訳

  • ロンドンから空港への往復電車代 28ユーロ
  • ロンドンからライプツィヒまでの往復飛行機代 47.68ユーロ
  • ライプツィヒの空港から市内までの往復電車代 11.60ユーロ
  • ライプツィヒからヴェルニゲローデまでの往復電車代 37ユーロ
  • シールケまでのSLとワルプルギスの夜のチケット代 49ユーロ
  • ホテル代(2泊) 184.60ユーロ
  • その他観光、飲食代 100ユー

 私は基本格安航空を使いリュック1つで旅をするので飛行機代はあまりかかりませんでしたが、むしろ合計の電車代の方が高かったです。

服装

2024年4月30日のヴェルニゲローデの昼間の気温は、大体17度くらいでした。天気が良ければ半袖でもいけるなって体感です。むしろヨーロッパの体格の良い方々は大体半袖でした。

 しかし日が沈んでくると肌寒いので、日本人は上着必須かと思います。私はせっかくなら魔女っぽい服装をしていきたかったので、上着は着ないでヒートテックのインナーとタイツのそれぞれ極暖を下に着て乗り切りました。天気悪かったら詰んでましたが、晴れていたのでギリなんとかなりました。

出発!

ロンドンからライプツィヒ

 ロンドンにはいくつか空港がありますが、今回向かうのはStansted(スタンステッド)空港です。この空港からはRyanair(ライアンエアー)というヨーロッパ旅行に便利な格安航空が出ているので、ロンドンからヨーロッパに旅行に行くときは大体スタンステッド空港を利用しています。

 市内からスタンステッド空港へ行くにはバスか電車を主に利用していますが、今回は時間の都合上電車にすることにしました。
  有給が取れず2日間の休日の間にワルプルギスの夜を体験して戻ってこなければならないので、けっこうな弾丸旅行です。
 電車で行く場合は、Stansted Express(スタンステッドエクスプレス)を使います。往復で23.95ポンドでした。予約が早いと比較的安く乗れます。

オンラインでも購入できますが、駅で買うとこんな感じのチケットがもらえます。ちなみにロンドン市内の乗車駅は、リバプールストリート、トッテナム・ヘイル、ストラットフォードの3つです。

 スタンステッド空港に着くと、それはもうビビるくらい混んでました。ヨーロッパのハイシーズンは6月からのはずですが、何があったのでしょうか。人がゴミのようです。
 チェックイン、手荷物検査に1時間半ほどかかり、余裕をもって2時間前に着いていたのでことなきを得ましたが、飛行機に遅れてしまう!と係の人に詰め寄る方々もいました。係の人は
「元いた場所に戻りなさい、それが1番早い方法だ」
「進みが遅いのは俺たちのせいじゃない、君たちが準備してないから遅くなるんだぞ!液体は1つの透明な袋にまとめて!電子機器は鞄の外に出して!ポケットは空にして!」
 と毅然とした態度でした。良し悪しは別にして、日本じゃなかなか見られない光景です。

手荷物検査を終えてようやく中に入れたので、手荷物検査の際に空にせねばならなかった水筒に水を補充しに行きます。買ってもいいのですが、500ミリリットルくらいの普通の水が600円くらいするのでちょっと高めです。

ライプツィヒ・ハレ空港からヴェルニゲローデへ

 しっかり1時間ほど遅れて、ドイツのライプツィヒ・ハレ空港に到着です。

 ここから市内まではシャトルバスか電車で行けるようです。今回はやはり時間があまりないので電車で行くことにしました。駅までは徒歩で行けますが、だいたい5-10分程度かかります。

 看板に従いまっすぐ歩いていくと駅が見えてきます。坂を上がって駅に到着した後、階段を降りてホームへ向かいます。市内までの乗車券は無人の券売機で買うこともできますが、けっこう並んでいたので事前に入手しておいたDBというドイツ鉄道のアプリで買うことにしました。
https://apps.apple.com/us/app/db-navigator/id343555245

こんな感じで日本語表記にはできませんが、ドイツ語でHalle Flughafen(ハレ空港)からLeipzig Hbf(ライプツィヒ中央駅)で検索すると出てきます。料金は5.8ユーロです。
 HbfはHauptbahnhofの略で、中央駅を意味するので、たいていどの都市にもあるので旅行の際に覚えておくと便利です。
 ちなみに、アプリで乗車券を買ったら乗る前に有効化しておかないといけません。物理的な乗車券を買った時も同様で、駅のホームにある機械で日付と時間を印字しておかないといけないので注意です。
 乗車中に駅員さんが「切符を見せてください」と言ってくることがあるので、その時にアプリの有効化、もしくは乗車券への印字がない場合、罰金を払うことになります。悪気がないとか外国人とか関係なく罰金なので、気をつけましょう。

 中央駅に到着です。

 中央駅に到着したら人の流れに乗ってエスカレーターを上り、すぐ左に行けば目的のホームに行けたのですが、普通に迷ったので地上に出ました。外に出てしまえば一目瞭然です。

ライプツィヒ観光

 飛行機も電車も盛大に遅れましたが、元々時間の許す限りライプツィヒを観光する予定だったので、ぎりぎり1時間半ほど時間があります。

 とりあえずそんなに時間がなかったらマルクト広場に行っとけば大丈夫です。電車で行ってもいいですし、徒歩20分程度でも着くので、もし不測の事態で公共交通機関が止まることがあっても、中央駅まで歩いて辿り着けます。
 駅から広場までの道もメルヘンでかわいいです。

 マルクト広場のすぐそばには、無料で入れるバッハ記念博物館や聖トーマス協会なんかがあっておすすめです。

 隣には聖トーマス協会もあります。

 レストランで食事もしたかったのですが、時間がなかったので道で売ってたヴルストを食べることにしました!やはりドイツといえばヴルストですよね。ヘタリアオタクとしては。

 支払いは現金のみ可能で、3.9ユーロでした。ドイツでヴルストを食べるのは旅の目的の一つなのでいったん満足です。

 ヴルストも買えて満足したので、マルクト広場にある旧市庁舎だったらしい歴史博物館を横目に見ながら20分かけて中央駅に戻ります。

 ライプツィヒ中央駅の地下にあるLUKAS Bäckerというパン屋さん?で電車に乗る前におやつを買っておきました。左側がライプツィガー・レアヒェというライプツィヒで有名な焼き菓子です。ほろほろしてて美味しい。右側は豚の耳を模したシュヴァイネ・オーレンというお菓子です。どう見ても源氏パイな外見が美味しそうだったので買いましたが、源氏パイの3倍はありそうなサイズだったのでけっこうお腹いっぱいになります。サクサクしてて好きです。2つあわせて4.9ユーロです。英語はあまり通じなかったので雰囲気で買いました。
 ちなみにSparというコンビニ的なお店で買ったオレンジの炭酸飲料は、500mlくらいのペットボトルで3.44ユーロ(600円近い)だったのでこっちはちょっと高かったです。ペットボトルに環境に配慮している的なことが書いてあったので、さすがドイツだなと思いました。

ライプツィヒからヴェルニゲローデ

 ドイツだけじゃないんですが、ヨーロッパの電車って10分前くらいまでどこのホームに行けばいいのか分からなくて不安な時ありますよね。ライプツィヒ中央駅はあまりホームの数が多くなかったので焦りませんでしたが、イタリアのフィレンツェでは予想より5分くらいプラスで歩くことになって焦った記憶があります。

Leipzig Hbf(17時40分)からMagdeburg Hbf(18時53分)
Magdeburg Hbf(19時08分)からWernigerode(20時17分)
 1度だけ電車を乗り換えて、ヴェルニゲローデに到着です。

 ヴェルニゲローデ中央駅に着いたのは20時半くらいでしたが、まだまだ周りが明るくてありがたい。ホテルまで結構歩くので、治安は良いと聞いていましたが暗いとちょっと怖いですし。

 この黄色の可愛い建物が、私が泊まったホテルシュロスパレ(Boutiquehotel Schloßpalais)です。「は?ドイツ街並み可愛すぎるやろ」ってキレながら歩いていたのでさほど苦ではありませんでしたが、駅からホテルまで1.5キロ、私の鈍足で25分ほどかかりました。
 街の位置関係的に駅ーマルクト広場ーヴェルニゲローデ城となっていて、ヴェルニゲローデ城側に近いホテルを選んだのですが、もう少し駅側、広場側にしてもよかったなってちょっと思いました。

 しかしお部屋はかわいいですし朝食もついて2泊で184.60ユーロ(31,000円くらい)です。私は利用しませんでしたがサウナやプールもあるそうなので、なかなか良いホテルなのではないかと思います。駅から遠いですが。次の日にとった朝食は、豪華でボリュームがありました。

 予定通り4月29日の夜にヴェルニゲローデに到着することができたので、明日4月30日の夜のワルプルギスの夜に備えて寝ることにします。
 明日は街中を散策したらいよいよ汽車に乗ってブロッケン山に向かいます。

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