ロンドンのフォートナム&メイソンでアフタヌーンティー〜インフレしてたけど満足〜

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2024年7月18日(木)
 ロンドンに来たら1度は経験してみたことといえば、クソまずい飯、美味しいブレックファースト、素晴らしいアフタヌーンティーの3つですよね。
 ちょっと前にクソまずい飯のパートを味わったので、今回は王室御用達の紅茶で有名なフォートナム&メイソンでアフタヌーンティーを体験してきました。
 事前にインターネットで見ていた情報が過去のものであったらしく、思った以上のインフレに震えましたが、最終的に行ってよかったなと思いました。

まずは予約

  今回行ったのは、ピカデリー本店最上階にあるダイアモンドジュビリーティーサロンです。
 フォートナム&メイソンは、予約必須ですが、ホームページから予約できます。

https://www.fortnumandmason.com/afternoon-tea

 私たちの場合は訳あって当日の早朝に急に行くことが決まったのですが、運良く11時半からの回だけ空いていました。7月、8月はどこも混むので当日に予約できて運が良かったです。

フォートナム&メイソン ピカデリー本店

 フォートナム&メイソン本店は、日本で言う地下1階から5階までありますが、イギリスでは1階フロアのことをグランドフロアと呼び、2階を1階と呼ぶので、表記上最上階は4階になります。

 エレベーターか階段で最上階まで上がると、それはもう素晴らしいインスタ映えの空間が広がっています。

アフタヌーンティーのメニューは?

席に着くと、アフタヌーンティー用のメニューと、紅茶用のメニューが置いてあります。アフタヌーンティーのメニューは

  • アフタヌーンティー(80ポンド)
  • セイボリーアフタヌーンティー(83ポンド)
  • ハイティー(85ポンド)
  • ベジタリアン(80ポンド)
  • グルテンフリー(80ポンド)

の4つでした。
 基本の形はアフタヌーンティーで、プラスでいくらか払うとアップグレードできる仕組みです。

 アフタヌーンティーのメニューは

  • 紅茶(味は選べる)➕ミルク
  • フィンガーサンドウィッチ
  • スコーン(プレーン&フルーツ)
  • クロテッドクリーム
  • ジャム
  • ケーキ各種

です。紅茶、サンドウィッチ、スコーンがおかわり自由なのは嬉しいです。

 セイボリーというのは、甘くないもの、塩気のあるものという言葉なので、基本のアフタヌーンティーで出てくる甘いものたちが塩気のあるものに変えられたメニューです。私は甘党ですが、食べてみた感想としてけっこうガチガチに甘いので、甘いものがそんなに得意ではない方はセイボリーにした方が無難です。


 ハイティーは、基本のアフタヌーンティーにプラスで選べる1プレートがついたメニューです。

  • Dressed Portland Crab
  • Victoria Lobster Omelette with Black Truffle
  • Welsh Rarebit with Baby Gem and Anchovy Dressing
  • Tinto Cheese Soufflé with Sugar Snap Salad
  • Sea Bass with Nutbourne Tomato Consommé
  • Scotch Egg with Piccalilli

 この6つの中から選べました。カニやらロブスターやら魚やら、美味しそうなものがたくさんありましたが、私の心は決まっていました。そう、スコッチエッグです。

 スコッチエッグは、ゆで卵を肉で包んで揚げたもので、簡単に言うと中身がゆで卵のメンチカツって感じのイギリス料理です。スーパーでも売っていますが、このイギリス料理を考案したのはフォートナム&メイソンなのだと聞いていたので、ぜひ食べてみたいと思っていました。

味は?

 私はハイティーメニューのスコッチエッグを選んだので、まずは紅茶とスコッチエッグが運ばれてきました。テスコ(スーパーマーケット)で以前スコッチエッグを買って食べたことがあったのですが、やはり比べてみても別格においしいです。
 衣はサクサクですし味付けも美味しい。下の野菜と黄色いソースは酸味があって、ピクルスのような味でした。

 紅茶はアールグレイが好きなのでアールグレイクラシックを選びましたが、こちらも美味しい。普段安いティーバッグでしか飲んでいませんしそんなに繊細な舌を持っているわけではないのですが、雑味や渋みがなくて飲みやすいなと感じました。
 余談ですが、日本は急須に茶こしが付随していますが、イギリスは紅茶をカップに注ぐ時に使うみたいです。何度か使い忘れて茶葉がカップの底にだいぶ沈み込みました。

 ハイティーメニューを選ぶと、最初は自分が選んだ1プレートが来るので、フィンガーサンドウィッチは出てきません。しかしおかわり自由でちゃんと入っているので、頼むと出してくれます。種類は

  • Coronation Chicken
  • Cotswold Legbar Egg Mayonnaise
  • Kames Bay Smoked Trout with Paprika Cream Cheese
  • Suffolk Cured Ham with English Mustard
  • Cucumber with Minted Pea

 といった感じで、上からカレー、たまご、サーモン、ハムマスタード、きゅうりって感じでした。個人的にはカレー味だと思ったコロネーションチキンというやつが1番美味しかったです。
 全部1種類ずつくださいと頼んでもいいですし、お腹いっぱいで無理そうなら気になったものだけ頼んでも大丈夫です。スイーツなどは残しても持って帰ってよさそうですが、サンドウィッチは食材的に傷みやすそうだからかあまり持ち帰るのは良くなさそうな気配だったので、食べられる分だけにしましょう。

 ケーキは全5種類あってどれもとても美味しかったのですが、なにぶん超甘いので、全部食べ切ることができませんでした。サンドウィッチはおかわりするほど止まらなかったのですが…多分スイパラでケーキ食べずにカレーを食べてしまうのと同じ現象です。

 スコーンはプレーンとレーズン入りがあり、2種類のジャムとクロテッドクリームをつけて食べました。
 今まで普通のカフェのものや、青空市場でおじいさんが売ってた手作りのスコーンを食べたことがありますが、どちらも食感が悪くて好きではなかった記憶がありました。しかしここのスコーンはほろほろとしていて美味しかったです。普通にクッキーの方が好きとかそういう個人の好みは置いておいて、間違いなくスコーン業界トップクラスの味です。
 スコーンと同じくアフタヌーンティーにかかせないクロテッドクリームは初めて食べましたが、バターとマーガリンと生クリームの間のような感じで、ほのかに塩味のある味でした。

ジャムが先かクリームが先か

 イギリス人の中では、スコーンにつけるのはJam or Cream first?(ジャムが先かクリームが先か)といった論争があります。日本でいう、きのこたけのこ戦争とか、味噌汁にごはんを入れるかごはんに味噌汁をかけるかとか、多分そんな感じです。知りませんが。
 地域によって違いがあるそうで、コーンウォールの人はジャムが先、デボンの人はクリームが先となっているようです。私はつけやすそうという理由だけでデボン派になっていました。ロンドンではまあどっちでもいいのではないかと思いますが、もしコーンウォールやデボンの方へ旅行へ行き、人前でスコーンを食べる機会があれば異端審問にかけられぬよう細心の注意を払っていきたい所存です。

チップは必要?

 何度も紅茶やサンドウィッチなどのおかわりを聞きにきてくれたり、食べきれなかったケーキを包んでくれたりで、大変サービスが良かったです。
 ロンドンではちょっとお高いレストランなどではそもそもサービス料がチャージされていると聞いていたので、チップは払わなくていいんだよな?でもこんなに良いサービスしてもらって、仮にサービス料含まれてなかったらことだぞ…?と不安でしたが、伝票に記載されていました。

 サービスチャージは12.5%でした。私は小心者のジャパニーズなので、チップだと「いくら払うのが正解なんだ!?」とひとしきりググる時間が必要になるので、そもそもチャージしてくれているのはありがたいです。だいたい1人90-95ポンドといったところでしょう。2万円くらいですね。円安め!!!

 しかしサービスは良いわ、味は美味しいわ、残してしまったケーキは包んでくれるわ、スコーンにつけていたジャムも持ち帰りOKだわで、満足度がとても高いです。来て良かったです。

フォートナム&メイソンで買い物

 最後にフォートナム&メイソンで買い物すると10%オフになるカードをもらったので、せっかくなので買い物をして帰ることにしました。

 フォートナム&メイソンは紅茶で有名ですが、れっきとした百貨店なので紅茶以外にも、1階から3階には香水、食器、衣類、家具など、いろいろなものが売っています。

 とくにこのHamperと呼ばれる、バスケットに食器やら紅茶やらお菓子やら詰められたセットがはちゃめちゃに可愛いです。スーツケースにうまく入りそうにないという欠点がなければ多分買ってました。

 最上階以外にもジェラートなど色々食べられるところがあったようです。お腹いっぱいすぎて食べられませんでしたが、機会があったらまた行ってみます。

 グランドフロアは紅茶やお菓子などが全てそろっているので、基本的にお土産を買うのであればこの階だけで事足ります。

 地下1階には、ワインや生鮮食品といったものが並んでいました。デパ地下ですね。

まとめ

アフタヌーンティー

 事前に見ていたブログなどでは、アフタヌーンティー60ポンド、ハイティー62ポンドとありましたが、今はアフタヌーンティー80ポンドのハイティー85ポンドで、サービスチャージも入れて1人2万円ほどでした。
 イギリスのインフレと日本の円安とまんねえなって感じですが、とても満喫することができたので、総合的に来てよかったなと思います。

  • ティールームがかわいい
  • 食器もかわいい
  • 全部おいしい
  • サービスが行き届いている
  • 複数人で行って別々のメニューを頼んだらシェアできる
  • 紅茶、スコーン、サンドウィッチのおかわりが自由
  • 残したスウィーツを持って帰れる
  • 10%オフのチケットをもらえた

 予約必須ですし1日中滞在することはできませんが、充分楽しい時間を過ごせました。

買い物

 高級デパートなだけあって、紅茶やお菓子以外を買おうとすると多少ハードルが高いですが、紅茶やはちみつなど、ちゃんとしたお土産を買うのに良い場所だと思います。私も実際買いました。
 店員さんにロンドンでしか買えない商品はありますか?と聞きましたが特にないっぽかったので「じゃあ銀座でも…買えるけれども!」とは思いましたが、ロンドンで買ったという事実が大事なのです。気分的に。
 商品がたくさんあってけっこう選ぶのが大変なので、ホームページなどを見て大体あたりをつけておくと楽です。

https://www.fortnumandmason.com/tea-category

 私が買ったのは色んな味が楽しめるティーバッグのボックスや、茶葉の缶3個セットで、人気なのもそのあたりでした。ちなみにショップバッグは1個10ペンスでつけてもらえました。

 空港でも買えるようですが、そもそも紅茶や紅茶のお供のお菓子たちには税金がかかっていないので、空港の免税店でなくても良いと思います。
 イギリスは、生活必需品には20%の税金をかけないのです。そう、紅茶と茶菓子はイギリスでは当たり前に生活必需品なのです。

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