ダブリンで安く自転車を手に入れる方法

アイルランドワーキングホリデー

2025年5月27日(火)

自転車が必要になった経緯

 アイルランドのダブリンではバスやトラムなどを使って移動することもできるのですが、私の家から職場まで片道2ユーロです。というか近場でない限りだいたい2ユーロです。別のバスに乗り継いでも90分以内であれば2ユーロで乗れます。

  日本と違い基本的に交通費はでないので、1日でおよそ4ユーロ(約640円)です。それだけならまあバスでもよかったのですが、私は夜勤で仕事が暇な時は途中で帰されてしまうので朝4時に終わったりします。そしてバスの始発は朝5時半。

 ダブリンはバスによっては深夜も走っているのですが、私の家から街までのバスはなかったようです。ロンドンは便利すぎたのでナイトバスで24時間大体どこでも行けたのですが、まあ無いものは仕方ありません。朝までどこかで時間を潰すことも考えたのですが、早く家に帰って寝たいし冬になったら寒くてなるべく外を出歩きたく無いだろうと予想できたので、自転車が最適解なのでは?ということになりました。

自転車の値段

 ダブリンはけっこう自転車社会なのでそんなに高く無いかなと思ったのですが、さすがヨーロッパの物価なだけあり、新品の自転車を買おうと思うと日本の感覚だとやはり高いです。

 普通のママチャリのようなものを買おうと思ったら5万円以上しますし、ちゃんとしたツーリング用のものや電動自転車などはさらにびっくりするほど高いです。

 私はとりあえず通勤の20分くらいに使える自転車があればいいので最安値の中古自転車を探すことにしました。2025年時点ですが、中古だとだいたい100ユーロから200ユーロ(16,000円から32,000円)くらいで買えるかなという印象です。

中古自転車が買える場所

 中古の自転車はMixBという有名な日本人コミュニティサイトで売りに出されていれば1番手っ取り早いなと思ったのですが、買いたいですと投稿してみても音沙汰がなかったので、諦めて自転車屋さんで買うことにしました。

 色んなサイトや評価、口コミなどをネットで見た結果、中古自転車を買うならここがいいかなと思った店が2つまでに絞れました。

Belfield Bike Shop

Second hand bikes
Explore budget-friendly cycling with our ever-changing array of second-hand and discounted bikes. Take advantage of our ...

UCD Bikes

Student Buy Back Scheme
Student Buy Back Scheme

 この2つです。2つとも、自転車がもういらなくなった時に、買った時の最大半額で買い取ってくれるというシステムがあります。UCD BIKESのほうは学生向け買い戻し制度と書いてあるのですが、UCDの学生でなくとも買い取ってくれるそうです。

 そのシステムがなかったとしても、売られている自転車の値段を確認したところ、1番安そうだったので、この2つに行ってみることにしました。

 ちなみに2つの店同士はけっこう近く、徒歩で20分くらいの距離でした。UCD(ユニバーシティ・カレッジ・ダブリン)の近くです。

Belfield Bike Shop

 

 Belfield Bike Shopのほうは、私が行った時点で中古の自転車の最低価格は185ユーロでした。ただ、お店の人に聞いたところあと数週間でUCDのセメスターが終わり、新たに中古の自転車がたくさん入ってくる予定なので、そこまで待てばもっと安い自転車が出てくるだろうとのことでした。

 買いに行くタイミングによっては、さらに安くて良い自転車が手に入るかもしれません。私はすぐに自転車を手に入れたかったので、いったんもう片方のUCD Bikesに行くことにしました。

UCD Bikes

 UCD BikesはUCDのキャンパス内にあり、わりとこじんまりとしていました。

 ホームページでは99ユーロの中古自転車があったのですが、すでに売れてしまったようでした。その時点での最安値の自転車は150ユーロでした。

 ちょっと小さめでしたが、私の身長にはあっています。お店の人も「自転車は通勤で使うの?」「家から職場までの距離はどれくらい?」とちゃんと聞いてくれて、片道6キロくらいならこの自転車でも大丈夫とのことだったので、買うことにしました。

 自転車は150ユーロでしたが、プラスで折りたたみ式のロックと小さな取り外し式のライトを2つ無料でつけてくれました!

 めっちゃありがたいです。私はそこでヘルメット(20ユーロ)と、もう1つチェーンロック(20ユーロ)を追加で購入し、合計で190ユーロで一式揃えることができました。

 200ユーロくらいでおさまればいいなと思っていたので、おおよそ満足です。

 お店の方は他にも色々説明してくれて、1ヶ月に1度くらいはタイヤの空気を入れた方がいいので、ここに持ってくるか、近くに自転車屋さんがあれば無料でやってくれるだろうこと。

 そして今日渡すレシートをきちんと取っておいてくれれば、自転車が必要なくなってまた売りにくる時に最大50%で買い取ってくれることなどを教えてくれました。

 対応がしっかりしていましたし、質問にちゃんと答えてくれたなという印象なので、UCD Bikesは個人的におすすめです。

自転車に乗る時に必要なもの一式と手に入れ方

  ダブリンは日本よりも軽車両、といった意識が強く、自転車専用の車線も道路にあるくらいなので、みんな基本的にはきちんとした装備で走っています。基本的に必要なのが

  • 自転車のロック
  • ヘルメット
  • 夜間用のライト
  • 蛍光色のベストまたは上着
  • 雨天用のレインコート

 明るい時しか乗らない、雨の日は乗らない、などであればまた違いますが、基本的にはこのあたりは必須かなと思います。

自転車のロック

 自転車のロックは絶対に必要です。日本は自転車本体に鍵をかければだいたい大丈夫ですが、ダブリンはそのまま持ち去られます。電柱や看板やポールなどといっしょにつけておくのが良いのですが、後輪をつけていても前輪が持ち去られるケースがあるので、できれば2つあると安心です。

 1つだけしかつけていないのも街中でよく見るので必須ではないですが、私は盗まれるのが嫌すぎて2つ買いました。

 自転車屋さんか、アイルランドのamazonでも手に入ります。私は基本全て最安値で買いますが、ロックだけはちゃんとしたものを買いました。あまりに安いと普通に切られて持っていかれるからです。

 ハンドルやサドルも持ち去られたりするそうです。怖いですね。

ヘルメット

 ヘルメットは自転車の場合は推奨されていますが義務ではありません。見た感じつけている人は半分といった感じです。デリバリー系の人はほぼつけていないように見えます。

 私は自転車で走っていると、至近距離で車やバスやトラックがびゅんびゅん走っていって怖いので一応着けています。あと冬は暖かいかなという期待もあります。

 目立つように蛍光イエローのヘルメットをバイクショップで20ユーロで買いましたが、Amazonでも同じくらいで売っていました。これはオプションなので、買うかどうかは現時点では好みになりますが。

夜間用のライト

 車道を走る以上、夜間にライトなしは本当に危ないのでライト必須です。私はバイクショップで使い捨てのようなものをもらいましたが、電池がなくなったらまた新しいものを買う予定です。

 Amazonで充電タイプのものが売られていたので、次に買うならそれにしようと思っています。前後で2つは必要で、おすすめは取り外しのしやすいものです。つけっぱなしにしていたら大抵盗られるので。

蛍光色のベストまたは上着

 これもオプションですが、交通事故が怖すぎるので一応買いました。amazonで3ユーロ以下で手に入りました。思ったより安くて嬉しいです。蛍光色の上着もamazonで手に入りますが、実物を見て買いたい人はGuineysでも売っています。個人的には安いベストだけでも充分だと思いますが。

雨天用のレインコート

 ダブリンは雨が多いので、日常的に自転車に乗るなら雨具も必須です。私は最初長めのレインコートだけ買ったのですが、思ったよりズボンがびしょびしょになったので追加でレインパンツも買いました。

 amazonでレインコートは6ユーロ、レインパンツは11ユーロくらいでした。こういった雨具系もGueneysで買うことができます。

 レインパンツの方はAmazonよりGueneysのほうがちょっと安かったですね。

盗まれないための工夫

 ダブリンではよく自転車が盗まれています。地球ロックという、ポールに自転車をくくりつける形にしていても盗られます。鍵だけポールに残っていたり、車輪だけ取られていたりとかも時々見かけてまじで怖いなと思います。

 盗まれないためには

  • しっかりした鍵を使う
  • なるべく大通りに停める
  • ずっと置きっぱなしにしない

 といったことが大切です。私は夜勤なので、自転車を停めるのは基本深夜です。盗まれるの怖いなーと思いながら、仕方なくなるべく街灯で明るい通りに停めています。

 自転車屋さんで買う時に「自転車盗まれるの怖いんだけどどうしたらいいですかね?」と聞いたらちゃんとしたロックの仕方を教えてくれました。

ポイントとしては

  • 鍵を2つ使う
  • 自転車のフレーム、車輪、ポールの3つを一緒にロックする
  • なるべく自転車をポールにくっつけて上の方でロックする

 といったことが大事らしいです。鍵が1つしかない時は後輪につけるべきですが、前輪だけ盗られるパターンもあるので、長時間停めるのであればできれば鍵は2つ欲しいところです。

 そして、下の地面の近くでロックしてあったり、チェーンタイプのロックが長すぎてたわんでたりすると切りやすいので、なるべく上の方でロックすると良いらしいです。

 こんな感じでつけるといいよという例も見せてくれました。本当にUCD Bikesの人は親切でありがたいです。

 私は週5で深夜に街中に自転車を停めていますが、今のところこのやり方で盗まれてはいません。まあ中古で性能も高くない安い自転車なので、ガチガチのロックを外してまで盗む価値がないというのもあります。

 電動自転車など、高く売れる自転車であればもっと頑張ってチェーンを切って持っていこうとするかもしれないので気をつけてください。

ダブリンで自転車を買うメリットとデメリット

メリット

  • 1日往復4ユーロくらいは浮く
  • 買い物でも便利
  • ダブリンは小さめの街なので自転車で観光もできる
  • バスや電車と違い遅れる心配をしなくていい

デメリット

  • 日本より自転車が高い
  • 日本より盗まれるリスクが高い
  • 出国する時に処分する作業が必要
  • 自転車に乗る時に必要なものが多い
  • 雨が多いので面倒臭い
  • 車道でバスやトラックがすぐ横を通るので怖い

 デメリットの方が多くなってしまいましたが、私は自転車を買ったことを後悔していません。日常の買い物などがめちゃくちゃ楽になりましたし、バスと比べて1ヶ月で100ユーロくらい節約できているからです。初期費用で200ユーロくらいかかりましたが、2ヶ月で元は取れます。まだわかりませんが、出国時に売れればさらにお得です。

レンタル自転車

 私の家の近くにはなかったので諦めましたが、家の近くにレンタル自転車がある人はそれでもいいと思います。最初の30分だけ無料だとか時間帯による制限などはありますが、年間35ユーロで乗れるのはだいぶお得です。

DublinBikes

 条件に合う人にはめちゃくちゃ安く乗れていいシステムだと思うので、活用してみてください。観光用の3日プランもあります。

まとめ

 ダブリンで自転車に乗ろうと思ったら初期費用として200ユーロくらいは必要ですが、交通費が浮くと考えればすぐ元が取れるのでおすすめです。

 海沿いや公園の周りを自転車で通るのもけっこう気持ちが良かったりします。ただこれは体感ですが、街の中心が少し低くなっているので、帰る時はずっと上り坂気味でけっこうきついです。

 自分の通勤路を最初に確認しておいて、必要に応じて電動自転車やスクーターなどを検討してもいいかもしれません。

 なるべく安く自転車に乗る方法を紹介しましたが、面倒臭い人はもう普通に自転車屋さんで金に物を言わせて全部揃えてください。1番楽です。

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