日帰りでロンドンからウィンザー城

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2025年10月17日(木)

ウィンザー城とは

 ウィンザー城とは、ロンドンから西に約35kmの所にある城で、比較的近いので王室の方々もよく滞在しているそうです。エリザベス2世夫婦の棺も、この城の敷地内の礼拝堂に埋葬されています。

 オタクとしては、ヘタリアのイギリスさんの呪文の中に「ウィンザー」というワードが入っていることもあり、ちょっと行ってみることにしました。

 ちなみに、スパイファミリーや黒執事に出てくる学校のモデルとなっているであろうイートン校も、ウィンザー城の近くにあります。

チケット購入方法

 ウィンザー城入場にはチケットが必要です。事前に買っておいた方がちょっと安いのでオンライン予約しておきました。大人1人30ポンドです。

 バッキンガム宮殿の時も利用した、公式サイトのRoyal Collection Trustで予約しました。

Windsor Castle
Official website for Windsor Castle. Everything you need to know to plan your visit, including what to see, prices, open...

 バッキンガム宮殿の時と同じく、チケットを紙で印刷して持っていってスタンプを押してもらえば1年間再入場可能なようでしたが、特に予定がないので印刷せずに行きました。欲を言えば再入場なしでいいのでチケット代をもう少し安くして欲しいところです。

ロンドンからウィンザー城へ

 ロンドンからウィンザーへ行くには、電車かバスで行くことができます。電車だと早くて30分、バスだと1時間半程度です。

 値段は時間帯などにもよりますが、ネットで調べた感じ片道で電車だと8.50ポンド、バスだと2ポンドくらいでした。

 今回はNational Expressで予約しました。ポイ活というか、ちょっと手続きを踏んでNational Expressのチケットを予約すると、15ポンド貰える仕組みがあってお得だったからです。機会があったらその方法も、別でまとめてみようと思います。

 長距離バスでお馴染みのヴィクトリアコーチステーションから出発だと思ってたのですが、30分前くらいに行ってモニターで確認してみてもバスが見つからず、よくよくチケットを確認すると出発地がLondon Buckingham Palace Rd, Stop 7となっています。危ない。

 実際の場所はヴィクトリアコーチステーションから徒歩1分くらいのバス停で、しかもNational Expressの見た目じゃないなんか普通の2階建てのバスが来ました。

 普通の路線バスの空気です。とりあえず運転手さんに予約のQRコードを見せましたが、はいはい乗って乗ってといった感じで大して確認もされず、めっちゃ緩かったです。他の人はタッチ決済で乗っていました。予約は必要なかったようです…。

 朝6時50分に出発し、8時31分にウィンザー着です。1時間半くらいですね。ちなみにコンセント、WiFi有りのマークがあった割にWiFiはなかったです。時間通りHigh St, Parish Churchのバス停に到着し、バス停から1分ほど歩くともうウィンザー城が見えます。

 8時30分に到着した時はほぼ誰もいませんでしたが、9時を過ぎるとツアーの団体がいくつも到着して並んでいました。11時からの衛兵交代式を見られるようにツアーが組まれているみたいですね。朝イチで来れば混まない訳ではないようです。

 最初、入り口っぽいものが多くてどこで待ったらいいか分かりませんでしたが、普通の観光客はエントランスAと書いてある門の前で待ちます。Bは見た感じ団体客の入り口のようです。

 エントランスの向かいの建物に何人か入っていったので、入れるのかな?と思って見に行ったのですが、警備の人が常に立っていて前にあるポールより内側に入ろうとすると止められます。関係者が出入りしているだけで、城の出口だったようです。

 9時半になるまでエントランスAの前で待ちます。係の人に、チケットを持ってたら右、持ってなかったら左と列を分けられます。時間になると門が開くので手荷物検査場を通って中に入ります。結構ちゃんとしていて、ジャケットを脱いでベルトを外す必要がありました。さすが実際王族が滞在する城なだけあります。

ウィンザー城

 中に入ったら、とりあえず音声ガイドをもらいに行きます。無料でついていて、日本語にも対応しています。

 ウィンザー城で見るべきものは

  1. 衛兵交代式
  2. 聖ジョージ・チャペル
  3. ステート・アパートメント
  4. メアリー王妃のドールハウス

の4つです。

 9時30分から入場は始まりますが、交代式は11時からですし、チャペルやステート・アパートメントなど城内の建物が開くのは10時からなので、みんな建物の外で写真を撮ったり、列に並んだりして待っていました。

 ステート・アパートメントの方はそこそこ列が長くなっており、見るのにそれなりに時間もかかるので、11時に間に合いそうなチャペルを先に見に行きます。

聖ジョージ・チャペル

 聖ジョージ・チャペルもオープン前は多少並んでいましたが、10時に開いてからは5分と待たず入れました。

 他の建物内もそうであるように、チャペル内は写真撮影禁止なので写真は取れませんでしたが、ステンドグラスや装飾が綺麗で見ていて楽しかったです。

 2022年に亡くなったエリザベス2世のお墓も、チャペル内の国王ジョージ6世の記念礼拝堂にありました。専用の部屋に入って見るわけではなく、廊下を歩きながら外から眺める感じなので、止まらずゆっくり歩きながら見て混雑しすぎないシステムになっています。
 そんなに広い訳では無いので、音声ガイドを聞きながらでも全体を30分ほどで見終わりました。

衛兵交代式

 11時に聖ジョージ・チャペルの前で衛兵交代式が始まるというので場所取りしようと思ったのですが、10時半にチャペルから出ると既にそこそこの人だかりが出来ていました。

 バッキンガム宮殿の衛兵交代式もそうですが、本当にいい場所から見ようと思ったら1時間前から待っているべきでした。

 人だかりで遠くからしか見えませんでしたが、演奏と号令と思われる叫び声はちゃんと聞こえました。あと整列する際の足踏みが小刻みすぎてちょっと面白かったです。

 衛兵交代式は11時に始まるので、街中の行進はその少し前に行くと見られるようです。交代式が全て終わったのは11時30分くらいでした。

 ちなみに衛兵交代式の間は、隣にある出口が封鎖されて外に出られないので注意です。10時50分には通れなくなってました。

ドールハウス

 ドールハウスとステート・アパートメントは同じ入口から入るのですが、入って右に行くか左に行くかで見られるものが違います。並んでいる場合は列が違うので注意です。

左の列→ドールハウス+ステート・アパートメント

右の列→ステート・アパートメントのみ

でした。ドールハウスも見たい場合は左の列から入口に入りましょう。ただ変更もありうるので、入口にいる係の人に確認するのがベストです。両方とも入る時にチケットを見せます。

 ドールハウスも写真撮影禁止で、12分の1スケールのドールハウスが見られます。列をなしてドールハウスを眺めながらゆっくり進んでいくスタイルなのですが、それでも30分かからないくらいで見られました。なんなら外で並んでいた時間の方が長かったくらいです。部屋が小さいので、見るのに時間はかからないのですが待つ時間が長くなるのです。

 ドールハウスを見た後はそのまま外に出てもいいですし、ステート・アパートメントにも行けます。

ステート・アパートメント

 ステート・アパートメントだけを見る列は回転が早く、5分も待ちませんでした。

 中では陶磁器や絵画など、ロイヤルファミリーのコレクションが展示されており、寝室、客間、謁見の間などの部屋自体は当然ですがバッキンガム宮殿とよく似ていました。

 こちらも写真撮影禁止です。音声ガイドを聞きながらゆっくり見て、だいたい1時間くらいです。列に並ぶ時間と、ドールハウスと全て併せても2時間あれば足りました。

カフェ

 建物外に出る前にはThe Undercroft Caféという軽食が食べられるカフェがあり、ちゃんと温かい食事が出来るのはここだけですが、けっこう混んでいたので入るのはやめときました。

 外に出てからもちっちゃい屋台のようなお店があるのですが、アイスと飲み物がメインで食事系はスナック菓子やサンドウィッチがちょっとあったくらいです。前に机や椅子がたくさんあるので座って食べたり飲んだりできます。

 アイスはウィンザーファームのミルクで作ってあると書いてあり、バッキンガム宮殿で同じ看板を見た時はバニラしか選べませんでしたが、ここは色々な味があります。

 「全部のアイスにウィンザーファームのミルクを使ってますか?」と一応聞いたらチョコとストロベリーの2つだと言っていました。そんなことある?英語ちゃんと伝わった…?とは思いましたが、信じてその2つの味を頼みました。ちなみにシングル4ポンド、ダブル5ポンド、トリプル6ポンドです。ちょっと寒かったですが美味しかったです。アイスは2ヶ所で売っていて、コーンが選べるところと、選べないところがあります。

ギフトショップ

ギフトショップは敷地内に2ヶ所、出口の隣と、ステート・アパートメントから聖ジョージ・チャペルに向かう途中にもあります。

あとはステート・アパートメントとチャペルを見終わった後、出口周辺でも買うことが出来ます。

商品はバッキンガム宮殿で売っているものとそんなに変わらず、ロイヤルファミリープレゼンツって感じのものが多かったです。

イートン・カレッジ

思ったよりウィンザー城を早く見終わって暇だったので、10分ほど歩いてイートン校を見に行くことにしました。

 イートン校は、スパイファミリーのイーデン校や黒執事のウェストン校のおそらくモデルになっている、全寮制の男子校です。王子も通ったまじで由緒正しい学校で、中を見られるツアーもあるのですが、あいにく気づいたのが遅すぎて予約が取れませんでした。5月から9月までの金曜日に催行されていて、価格は15ポンドです。

 時間あるし外観だけでもと見に行ったのですか、見た目は教会とか宗教施設のような荘厳さがあります。

 外の歩道からも、うっすら中庭と銅像のようなものが見えます。スパイファミリーで見たやつっぽいです。

 暇だったので付近を散策していると、16時くらいだったからか部活帰りと思われる生徒達が歩いていました。学校の敷地内に戻っていかないので寮じゃないのかな?と思ったのですが、近くにハウスと呼ばれる寮が沢山あって、校舎のある敷地内で寝泊まりする訳ではないようです。

 校舎から離れたところから歩いてきているようでしたが、別でスポーツ施設やコートがあるのでしょう。名門ですし。学校にもフットボール場があるのが遠くから見えました。

 生徒たちの来ている制服はスーツのようで、ストライプのネクタイがかっこよかったです。ネクタイの色が人によって違っていて、私が見た時は青が多く、他に黄色、緑、赤とあったと思います。ハリーポッターみたいでテンションあがりますよね。

 あまりうろうろしていると不審者として通報されかねないので、街を散策しながら戻ります。カフェやスーパーにも学生たちがいて、どこの学生でも学校終わったら買い食いするよねと思いつつ歩いていると、テーラーがありました!

 これが1番テンション上がったかもしれません。イギリスの名門校の制服のテーラーってかっこよくないですか??私だけですかね。

 ウィンザー城とイートン校の間には橋があり、テムズ川が流れているのですが、これは黒執事でシエルくん達が船に乗ってたやつだなと思いながら橋を渡ります。テムズ川のボートツアーもあるそうなので、時間があったらまた行ってみたいです。

Windsor & Eton Central 駅

 18時58分発のバスを予約してしまい、2時間以上暇を持て余したのでウィンザー城付近を散策します。城前のショッピングストリートに入ってカフェなど見ていると、駅を発見しました。ウィンザー城のすぐそばに駅、バス停、ショッピングセンター、レストラン、カフェなど密集していて便利な街だなと思いました。

 駅の近くのシナモンカフェという所で飲み物を頼んで暇を潰していたら、店員さんが「お腹すいてる?」と言ってチキンマッシュルームパイをくれました。

 ありがたく頂きながら「なんで?焼きすぎちゃった?もうすぐ閉店?」とパイを頬張りながら営業時間を確認すると、18時で店が閉まるようです。18時前に店を出て他の店も見てみますが、一部のスーパーやレストランを除き、だいたい18時には閉まっています。

 でも駅のトイレは夜の12時まで開いているみたいで助かりました。カフェにもトイレは無さそうでしたし、付近のお店のお客さんはみんなそこを利用してるんですかね?

 しばらくうろうろしてから、バス停に行きました。帰りのバス停は来た時のバス停の、道を挟んで反対側で分かりやすいです。

 行きと違い、帰りのバスの運転手さんはチケットの番号をしっかり確認して入力してました。10分ほど遅れて、20時30分くらいにロンドンヴィクトリアに着きました。

おすすめの曜日、時間帯

 私が調べた限り、

火木土 衛兵交代式有り
月木金土 チャペルの一般開放あり
火水 ウィンザー城がそもそも休み

 といった感じなので、行くなら今のところ木曜日か土曜日がおすすめです。私は木曜日に行きました。日曜日は礼拝のためにチャペルが開いているそうですが、一般開放ではないようです。
 火曜日はウィンザー城がお休みなのに衛兵交代式はあるんですね?不思議です。

 1つ後悔しているのが、入場の時間です。

  1. 9時30分に入場して10時には場所取りを始める
  2. 11時入場にして街中で行進を見つつ、急いで入場手続きをして11時半までの交代式を見る

のどちらかにしておけば良かったなと思いました。

 2の場合は、入場の手荷物検査も混む可能性がありますし、衛兵交代式も人混みでろくに見えないので、ウィンザー城にせっかく入場するなら1が無難かなとは思います。

旗に注目

 バッキンガム宮殿もそうですが、クイーンやキングの滞在時は専用の旗が、そうでない時はユニオンジャックが掲げられています。

 オタクなので私はこれをイギリスさんのキャラソンで知ったのですが、今回行った時に注目して見てみたら、午前中は王室の、午後はユニオンジャックがたなびいていたので、両方見られて嬉しかったです。

感想のまとめ

 後悔としては、10時時点から衛兵交代式の場所取りをしなくてよく見えなかったことと、わざわざバスの予約をしてしまったことです。あとはイートン・カレッジのツアーの予約ができなかったことでしょうか。
 私は宮殿としての城より要塞としての城のほうが好みなので、ドーヴァー城のほうが好きかなとは思いましたが、歩いてて衛兵とすれ違ったり、エリザベス2世夫婦のお墓を見学できたりと、総評満足です。

 ロンドンから往復4ポンドで行けるので、今度時間がある時に行って、街中の行進を見学しつつ、テムズ川のボートツアーに参加して見たいと思います。あとはオタクとしてイートン・カレッジの見学はいつかしてみたいところです。

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