2024年12月15日(日)
とある日曜日、ベッドの上でYouTubeを見ながらごろごろして幸せを享受していると、冬季限定ワーナーブラザーズ・スタジオツアーの動画が流れてきました。
その動画に出てきたのは東京のものでしたが、秒速で触発された私は、ロンドンのスタジオツアーのチケットを探してみることにしました。
なかなかの人気っぷりで予約は早く取らないと無理と聞いていたのですが、当日キャンセルなのか、なんと今日の18時30分からのチケットがあるではありませんか。ちなみに12月はそこ以外ありませんし、1月中も1日しか空きのある日がありませんでした。
時刻は14時。自宅からスタジオまでは約2時間。部屋着。すっぴん。ベッドの上。今日しかチケットがない。うーん、行くか!とチケットを思いつきで購入しました。53.50ポンドでした。1万円くらいです。
だって11月16日から1月19日までの期間限定で、Hogwarts in the Snowという雪の中のホグワーツが見られるっていうんですもん。日本人は期間限定という言葉に弱いんです。
ロンドン市内からワーナーブラザーズ・スタジオツアーへの行き方
スタジオに行くためにはまずWatford Junction(ワトフォード・ジャンクション)という駅に行き、そこからは無料のシャトルバスに乗ったら着くようです。
ワトフォード・ジャンクションへの電車はEuston(ユーストン)という駅から出ているようなので、地下鉄ユーストン駅まで行き、そこから5分くらい歩いて電車のユーストン駅まで行きました。
ちょっと意味のわからないことを言っていると思いますが、同じ名前でも電車と地下鉄の駅は別なのです。日本人的には電車(Train)と地下鉄(Underground)はほぼ一緒では?と思ってしまいますが、ロンドンでは
地下鉄→安くて本数が多い
電車→高くて本数が少ない
といった感じで、私も普段の生活で電車(Train)に乗ることはほぼないです。旅行で長距離を移動する時だけですね。
ワーナーブラザーズ・スタジオ・ツアー・ロンドンへ行くためには、電車の駅の方へ行かなければならないので注意です。
16時半くらいに駅に着きましたが、電車の発車時刻は16時52分のようです。時間が近くなるまでどこのプラットフォームになるのか分からないので、電光掲示板でチェックしておきます。
9と4分の3番線…ではなく、8番線から電車が出ているようです。
オイスターカードを使って乗ります。私はレイルカードを持っているので、5.95ポンドで乗ることができました。3割引なので、普通に乗ると9ポンドくらいだと思われます。やはり地下鉄に比べて電車は高いです。
ワトフォード・ジャンクション駅から出ると、すぐ目の前にバス停があります。普通のバスも停まりますが、無料のシャトルバスもここから出ています。他にもスタジオに行く人たちが並んでいますし、バス停にもちゃんと書いてあったのでわかりやすかったです。
バス停の前に立っていると、係のおじさんにスタジオのチケットを見せるように言われるので準備しておきましょう。何人で来たのかと、人数も聞かれます。10分くらい待って、シャトルバスが到着しました。
室内にいるか電車に乗るだけだからそんなに厚着してこなくてもいいか、と思っていましたが、シャトルバスの待ち時間を失念していました。めっちゃ寒かったです。
バスに乗る時はチケットを見せる必要はないのでそのまま乗ります。バスにはモニターが設置されていて、バスが走り出してしばらくすると急にハリーポッターのオープニングが流れ出し、動画が始まりました。
前の席の子供がママに「ちょっと怖い」と言っていましたが、私も同じこと思っていました。外は真っ暗でほとんど何も見えないバスの中、ハリーポッターの明るいとは言えない音楽は不気味です。時々バスの2階部分が街頭樹にひっかかって音を立てるのも相まって、三十路でもちょっと怖いです。
動画の内容は、ほぼスタジオの宣伝です。音は全体的に聞こえますが、モニターは小さいので、動画もちゃんと見たい人は前の方の席に座ることをおすすめします。
ユーストン駅から電車に乗っていたのは25分、シャトルバスは20分ほどでしたが、待ち時間が長いので結局到着するまで1時間半くらいかかりました。
チケットにもツアーの始まる20分前には着いていたほうがいいと書いてあったので、移動に2時間くらい見ておくといいのではないかと思います。
スタジオに到着
ツアーの始まる30分前に到着しました。ちょっとギリギリです。シャトルバスを降り、チケットをスキャンし、手荷物検査と金属探知機を抜けて施設内へ入ります。ディズニーランドみたいな感じです。
中に入ると、さっそくドラゴンが見えてテンションが上がります。
時間まで30分ほどありましたが、施設内にはトイレ、お土産屋さん、カフェなどがあり、暇になることはありません。デジタルオーディオガイドを借りるところもありましたが、有料です。日本語も対応しているようですが、1人5.25ポンドでした。グループだともう少し割安です。
閉館が22時で、私のツアーの予約の時間は18時半から。後になってお土産を選ぶ時間がないとなると嫌なので、今のうちにお土産屋さんも見ておきます。
色んな種類のお土産があり、杖もたくさんあってお土産屋さん自体がアミューズメントパークのようです。私はあまりハリーポッターには詳しくないのですが、見ていてけっこう楽しかったです。
所要時間
インターネットで所要時間を見てみると、3時間だったり4時間だったり、7時間なんてものもあったので、18時30分からのツアーで22時に閉まるとなると時間が足りるだろうか?と思っていましたが、全く問題なかったです。
私の場合、18時30分ちょっと前にエントランスから中に入り、全て見終わって出てきたのはちょうど21時でした。2時間半です。
オーディオガイドは借りず、制作についての資料などは正直読み飛ばしましたが、一通り見て写真を撮り、バタービールを飲んだり箒に乗って撮ってもらった動画を買ったしてもそのくらいです。
ですので、ハリーポッターが好きな人でも一通り楽しむのに3〜4時間あれば充分だと感じました。途中にお土産屋さんやレストランなどもありますし、居ようと思えば7時間居られないことはないですが。
ツアーの詳細
時間になったらエントランスから中に入ることが出来るのですが、いきなり自由行動ではなく、最初は全員揃うまで同じ部屋で待ち、時間になったらシアタールームに移動して全員で視聴します。そこもちょっとディズニーランドのアトラクションっぽいです。
シアタールームでの視聴を終えたら、あとは自分のペースで好きに見ていくことができます。
- 禁じられた森
- 校長室
- ハリーの家
- ロンの家
- ホグワーツ特急
- グリンゴッツ銀行
など、写真を撮らない場所がないくらい色々なハリーポッターの世界観を楽しめます。溢れるファンタジー感が楽しいです。
内容を挙げていくとキリがないので、今回は私がツアー中につい課金してしまった場所や、ちょっと並んで時間がかかった場所などを紹介します。
箒に乗った動画を撮れる
1つ目の課金&ちょっと並ぶポイントは、撮影スタジオです。ここでは指名手配のポスター、箒に乗った写真、動画を撮影してもらうことができます。
撮影の際と、その後の購入で少し並びます。並んでいる人はそこそこ多かったですが、係の方も慣れていて回転率が良いので、列に対して待ち時間は短かったと感じました。
値段は最低で14ポンドからとありましたが、基本みんなパッケージで買っていました。パッケージは20〜40ポンドで、印刷して渡してくれるものとデジタルデータなどで値段の違いはありましたが、私は全てデジタルデータで手に入る30ポンドのものにしました。
6000円くらいなので、冷静になると高いのですが、もう来ないし!せっかくだし!とつい買ってしまいました。せっかくならちゃんと仮装して来ればよかったです。
ホグワーツからの手紙
続いての課金ポイントは、ホグワーツからの手紙です。
ホグワーツからの手紙は15ポンド(3000円くらい)です。ホグワーツ特急のあるエリアのお土産屋さんで手に入れることができます。
お土産屋さんの中に、自分の名前と住所を入力する機械があるので、そこに好きに情報を打ち込んで、外のレジでお金を払い、またお店の中に戻って係の人から手紙を受け取ります。
これも手紙1つに3000円なのですが、やっぱりホグワーツからの手紙は欲しいですよね。名前や住所は自分で入力するので、本当でもそうじゃなくても大丈夫です。私は本名と、なんとなく昔住んでいた住所にしましたが、ハリーと同じにしたり架空の住所を作り上げても楽しそうですよね。
ホグワーツ特急
これは課金スポットではないのですが、9と4分の3番線でホグワーツ特急に乗る際に少し並びます。見て出てくるだけなのですが、一方通行で人1人が通れるスペースしかないのでちょっと待たないと乗れません。
タイミングによると思いますが、私は5分くらい待ちました。前にも後ろにも人がいるのでじっくり見た訳ではないですが、中は乗客が乗っている感が出ていて細かいなと思いました。
バタービール
ツアー途中のカフェでバタービールを飲むこともできます。
バタービールのアイスやカップケーキも選ぶことができます。普通のバタービールは1杯で7.45ポンドです。
初めて飲みましたが、オロナミンC系の味の炭酸のジュースに、クリームが乗っていて、すごく美味しくはないけど不味くもないといった感じです。
クリームは生クリームなのかと思いましたが、どちらかというとバニラアイスののような味がしました。パンケーキに添えてあるバニラアイスがパンケーキの熱で溶けてきた時が近いです。クリームは固形で飲むのが難しかったので、スプーンをもらってすくって食べました。
ちなみにカップはそのままもらえます。店から出たところに水道があるので、そこで洗って記念に持って帰りました。トイレも近くにあり、休憩するのにちょうどいい場所でした。
スタジオからの帰り道
21時ごろに出口から出ると「最終シャトルバスは22時です」という放送が聞こえました。レストランはもう閉まっていましたし、お土産も最初に見たので、この辺で帰ることにします。
行きに降りたところと同じバス停にシャトルバスが停まっていたので、乗ってしばらく待った後、21時25分に発車しました。帰りも同じようにハリーポッターのオープニングが流れ、モニターに動画が映りました。
行きと同じように電車で帰ることもできましたが、普通に市内へ向かうバスがあったのでそちらに乗りました。1.75ポンドで家まで帰れるので、電車と比べてだいぶ安かったです。安さを追求するならバスで来てバスで帰るのがおすすめです。
まとめ
いつかは行こうと思ってずっと行ってなかったワーナーブラザーズ・スタジオ・ツアー・ロンドンに今回行くことができてよかったです。
冬季限定だったからかもしれませんが、想像していたより全然予約が取れません。旅行でロンドンに来る場合、早めに予約しておくか当日のキャンセル待ちに賭けるかになります。
数年前にNetflixでハリーポッターシリーズを一気見したくらいの解像度でしたが、ファンタジーな世界観を見て回るだけでもけっこう楽しかったです。
オプションをつけるかどうかで費用は変わってきますが、自力で行くなら50ポンド+交通費往復20ポンド、送迎ありなら100ポンドくらいでした。さらに電車の代わりに142番のバスを利用すれば、交通費は最安で往復3.50ポンドまで下がります。
ハリーポッターに思い入れがあるわけではないし値段もリーズナブルとは言い難いしと、正直行くのを迷っていましたが、思っていたよりも楽しめました。係の人がイギリス英語で説明してくれるのもポイント高いです。
ハリーポッターが好きな人は自力でロンドン市内から往復したほうが、閉館まで好きなだけ施設内に留まることができるのでおすすめです。