ドイツの3大クリスマスマーケットである、ドレスデン、シュトゥットガルト、を制覇する旅は、最初はベルリンからスタートします。ベルリンの壁も見てみたいですし、ベルリンのクリスマスマーケットも楽しみです。
2024年12月2日(月)
ロンドンからベルリン
まずロンドンのスタンステッド空港へ、スタンステッドエクスプレスという電車で向かいます。
予約が早いほど料金が安くなるのですが、今回すっかり忘れていて1週間前に予約したら23.50ポンドでした。レイルカードの割引を使ったので3割引の15.65ポンドになりましたが、10ポンドくらいにおさめたかったところです。
スタンステッドエクスプレスの予約の際に注意が必要なのが、公式ホームページからチケットを買うとレイルカードが使えないということです。チケットオフィスまで赴いて紙のチケットを手に入れるか、オンラインの場合はgreateranglia.co.ukで買うことになります。
当日は朝の5時頃ナイトバスでトッテナムヘイル駅に着きましたが、早朝にも関わらず人が沢山待っていたので安心です。5時23分トッテナムヘイル駅発、6時00分スタンステッド空港着です。

スタンステッド空港からベルリンのブランデンブルク国際空港まではライアンエアーで行きます。37.96ポンドでした。7時25分ロンドン発10時05分ベルリン着で、時差があるので実際飛行機に乗っているのは1時間40分程度と短いです。
事前にアプリでチェックインしておけば、カウンターに並ばなくて済むので楽です。パスポートのチップをスマホで読み取れるなんて便利な時代になったものです。
飛行機は乗客がいっぱいだったのにも関わらず、何故か私の列だけ、3席のうち2席空いていました。理由は不明ですが、トイレなどで起こされずにずっと寝ていられたのでラッキーでした。
ブランデンブルク国際空港から市内
飛行機をおりてからしばらくトイレが見つからず、Departureの方まで来てみてようやく見つけることが出来ました。ターミナル2に出ましたが、街へ行くための電車はターミナル1にあるので移動します。

とりあえず駅の機械でAlexander platzまでの切符を買います。

ドイツは基本的に切符を買ったあとはスタンプを印字しておかないと、切符を確認された際に罰金を課せられることがあるそうなのですが、4.40ユーロで買った切符がデカすぎて印字する機械に入りません。
困ったのでプラットフォームにいた駅のおじさんにに聞いてみましたが英語が話せないようで、私がドイツ語が分からないばかりに微妙に詰みそうになりましたが、別の英語がちょっと話せる同僚の方を呼んできてくれました。
細かいことはわかりませんでしたが「このチケットで合ってるからこのまま乗っていい」ということで、不安すぎて聞き直しましたがチケットへの印字もいらないと仰っていました。
ネットで見た情報と食い違っていると不安になっちゃう世代なのですが、まあじゃあ大丈夫か買った時の時間書いてあるし⋯?と無理やり自分を納得させて乗り込みました。
電車に乗ってからもしばらく不安でしたが、結局チケットを不定期に確認に来る人たちは今回現れなかったので、あれで合っていたのかは謎のままです。
最初は泊まるホステルに荷物を預けようとAlexander platzまで行く予定だったのですが、途中のBerlin Ostbahnhof(ベルリン東駅)がイーストサイドギャラリーに近かったので、降りて先に観光してしまうことにしました。
イーストサイドギャラリー
イーストサイドギャラリーは、ベルリンの壁に描かれたアートを見ることができ、ベルリン東駅からオーバーバウム橋の辺りまで、1.3km程ありました。遠くにベンツの建物が見えますが、ベンツの会社も通り過ぎます。

色々な絵があって歩いていて結構楽しかったです。日本のもありました。

壁を見ながら普通に歩道を歩いて行きましたが、有名な絵は人が集まって写真を撮っているので、すぐわかりました。

30分ほどで見終わった頃にはだいぶ足が疲れてきたので、ホステルへは電車かバスで向かうべく、いったんベルリン東駅に戻って1日パスを買います。
ベルリン観光は1日パスがおすすめ
ベルリンはバスも電車もトラムも同じチケットで、区間がA-B、B-C、A-B-Cと別れていますが、観光する分にはA-Bで事足ります。A-B区間の2時間有効の1回券が3.50ユーロなので、3回乗ればお得な計算です。
ちなみにベルリンのブランデンブルク国際空港から市内はA-B-C区間です。

最初インターネットの古い情報を見ていたので、1日パスは翌日の午前3時で期限切れになると思っていたのですが、今は時間を印字してから24時間使えるそうです。
私はちょっと失敗してしまったのが、
空港から市内までの1回券(4.40ユーロ)+A-B区間1日パス(9.90ユーロ)=14.30ユーロ
よりも
A-B-C区間1日パス(11.40ユーロ)
を買った方がお得だったということです。ベルリン空港に着いて、1日観光する予定がある方は空港で1日パスを買ってしまうのがおすすめです。
ベルリン東駅では、また機械でよくわからん思いをするのは嫌だったので、VBBと書かれたオフィスでチケットを買うことにします。

次の日にBerlin – ZOB am Funkturmという中心地から西に離れたバスターミナルに行かなければならなかったので、そこもA-B区間内か聞いてみたところ、大丈夫だということだったので、9.90ユーロで1日パスを買います。
やはりよくわからん時は対人に限ります。「乗る前に有効化しなきゃダメだからね」と教えてもらった通り、プラットフォームでスタンプを押して有効化します。


向きがわからなくて2回押しちゃいましたが、これで大丈夫なはずです。これで24時間何も気にすることなくベルリンを観光できるようになりました。ホステルに荷物を置きに行って、いよいよクリスマスマーケット巡りです。
ベルリンのクリスマスマーケット
私がベルリンで行ったクリスマスマーケットは
- アレキサンダー広場のクリスマスマーケット
- ポツダム広場のクリスマスマーケット
- シャルロッテンブルク宮殿のクリスマスマーケット
の3つです。クリスマスマーケットが多すぎてどれに行ったらいいかわからなかったので、人気そうなシャルロッテンブルク宮殿のものと、あとは単純に宿泊地や観光地に近かったのでついでに行きました。
どこに行くか決める際、ベルリンの公式のホームページがめちゃくちゃ便利だったのでリンクを載せておきます。
アレキサンダー広場のクリスマスマーケット

最初に行ったのはアレキサンダー広場です。周りにはユニクロやプライマークなどがあり、よくある駅前広場という感じです。

特徴としては、簡易的なスケートリンクが設置されていることでしょうか。

屋台の食べ物は、ヴルスト、グレープ、チュロス、お菓子などのオーソドックスなもので、私はカリーヴルスト(6.50ユーロ)を買いました。

他の人が食べているのを見ると、パンにヴルストを挟んだホットドッグの状態で出てきていたのですが、カリーヴルストは切ってあるものに別添えでパンがついてきました。
サクサクのパンにソースとヴルストが合っていて美味しいです。
デザートも食べたくなって迷いましたが、チョコレートアップル(4ユーロ)に決めました。りんご飴的なものが好きなのです。

こちらはりんごにチョコがコーティングされているものですので、想像通りの味です。意外と重くて、3口くらい食べたところでうっかり落としてしまったのが無念でした。
ポツダム広場のクリスマスマーケット
次に行ったのはポツダム広場です。有名なブランデンブルク門から近かったからです。12月のドイツは日が落ちるのが早く、16時に暗くなります。17時頃に着くと、門がライトアップされていました。近くのクリスマスツリーも綺麗です。


ブランデンブルク門からポツダム広場までは、徒歩10分程度なので歩いて向かいます。
途中「虐殺されたヨーロッパのユダヤ人のための記念碑」というものを見かけました。

ちょっと中に入ってみました。外からだとわかりづらいのですが、中心に行くにつれて地面が低く、石碑が高くなっていて、体がすっぽりと隠れてしまいます。

夜に入るのはちょっと怖いなと、早々に戻ってポツダム広場へ向かいます。

ポツダム広場のクリスマスマーケットは小規模でしたが、特徴としては坂を浮き輪のようなものに乗って滑り降りてくるアトラクションがありました。

見ているとけっこうなスピードです。1回2.50ユーロ、3回で6ユーロで、現金のみの支払いでした。結構なスリルで楽しそうではありました。私もあと10年若ければやっていたことでしょう。
シャルロッテンブルク宮殿のクリスマスマーケット
最後はシャルロッテンブルク宮殿のクリスマスマーケットですが、ここは駅からちょっと遠いので、電車とバスを乗り継いで行きました。
ここが1番楽しかったです。正直ここだけでもよかったな、ともちょっと思いました。
他2つよりも規模が大きいのと、特徴としてはシャルロッテンブルク宮殿のライトアップというか、プロジェクションマッピングが綺麗です。

売っているものはそれほど変わらないと思っていたのですが、適当に入った建物で運命の出会いをします。
建物の中でマダムが試食のチョコをくれたので食べてみると、これが結構美味しいのです。なんのチョコだろうと思ってみると、そこには先日Xで流行ったドイツの美味しいチョコがあるではありませんか。

「えっこれ例のチョコじゃん」と運命を感じ、まだ旅行初日だというのに早速お土産を買ってしまいました。賞味期限は来年の10月で、250gで10ユーロ、500gで20ユーロでした。
Goufrais(グフレ)という名前で、サッカーの長谷部選手が好きなので長谷部チョコとも呼ばれているそうです。
チョコを買ってから屋台で食べ物を探します。ちょっと迷いましたが、マッシュルームが美味しそうだったのでそれなら決めました。

パンが冷たかったのは残念でしたが、柔らかいパンに熱いマッシュルームと玉ねぎの汁が染みていて充分美味しかったです。サワークリームも合っています。7ユーロでした。

デザートはまたしてもりんご飴(3ユーロ)です。色が抜群に綺麗で美味しそうだったので買いましたが、これはちょっと失敗でした。飴が異様に歯にくっついて、食感が良くありません。もし銀歯があったら確実に取れていたことでしょう。

少し早いですが、大体見終わったので19時半ごろには帰ることにしました。行きのバスが新たに乗客が乗れないくらい混んでいたので、帰りは念の為駅まで20分ほど歩いて行くことにしました。
ベルリンのホステル
私が今回泊まったのはSt Christopher’s Inn Berlin Alexanderplatzというホステルで、立地がよく、べらぼうに安かったのでそこに決めました。
1泊15.63ユーロです。女性用ドミトリーが埋まっていたので男女共用16人部屋でしたが、安かったのでオッケーです。ただ、夜中や朝方に大きな音をたてたり喋っている人もいたりするので、物音で起きてしまう人には辛いかもしれません。
シャワーやトイレは女性専用もあり、ベッドはカーテンで区切られていて問題ありませんでしたが、2段ベッドの上に登る際に微妙に運動能力を求められたので、次回は下のベッドの希望を予約時に出してみようと思います。

チェックインの際にデポジットとして2ユーロ求められますが、チェックアウトの際に返してもらえ、追加の支払いはありません。
2024年12月3日(火)
ベルリンの壁跡
翌日は13時のバスまで時間があったので、それまでベルリン市内を散策します。
Google mapsでベルリンの壁跡を見つけたので行ってみました。

特に他に観光するところもなさそうだったので、写真だけ撮って次のスポットへ向かいます。
チェックポイント・チャーリー
チェックポイント・チャーリーは、東西ベルリンの真ん中の境界線上に置かれていた検問所です。

こちらはしっかり観光名所で、観光客の方々もたくさんいました。

米兵さんの格好をした人たちと写真を撮れると思っていたのですが、情報が古かったのか午前中だったからか、残念ながら誰もいませんでした。

近くには博物館やお土産屋さんがあり、お土産屋さんではベルリンの壁のかけらが売っていて面白かったです。


お土産屋さんを出たところで、何かに署名して欲しいと頼んでくる女性がいました。「書いてあることがわからないのに署名はできない」というと「分からなくてもいいから署名して」と腕を掴まれそうになったので逃げました。そんなに深刻なものでもなかったですが、海外ではトラブルの元になりそうなことは避けていきたいですよね。
ベルリンで有名なケバブ屋
まだ時間があったので、ベルリンで有名だというムスタファズ・ゲミューゼ・ケバブというケバブ屋さんに行くことにしました。
実はベルリンはケバブ発祥の地と言われています。まあ諸説あるのでトルコの人はトルコ発祥だというと思いますが、とにかくベルリンにはたくさんのケバブ屋さんがあります。
そのなかで有名なのがムスタファズ・ゲミューゼ・ケバブ(ムスタファの野菜ケバブ)というわけです。場所はMehringdamm駅のすぐそばにありました。
時刻は昼の11時半すぎ。昼時には長蛇の列で2時間待ちもあり得ると聞いていたので不安だったのですが、12月の寒さが功を奏したのか、数人しか並んでいませんでした。

やったぜこれならバスに間に合うと、喜んで注文します。ちなみにメニューは見たところ3種類で
- チキン野菜ケバブ(7.10ユーロ)
- 野菜ケバブ(6.30ユーロ)
- ドネルケバブ(8.30ユーロ)
がありました。

私はチキン野菜ケバブにしました。支払いは現金のみです。

ケバブは野菜がいっぱいで、ボリュームたっぷりでした。ソースの辛さは多分言えば調整してくれそうでしたが、私は特に指定しなかったのでピリ辛かなというくらいです。
野菜に飢えていたのもありますが、美味しいです。ケバブにしてはちょっと珍しく、ナスとじゃがいもが入っていたのが特によかったです。近くにベンチがあったので、食べてから駅に向かいます。
余談ですが、この時食べている間外してポケットに入れておいたネックウォーマーがなくなっていたことに駅で気づき、同じ道順で戻りましたが見つかりませんでした。
なんででしょう?財布なら分かりますが、ネックウォーマーですし、特にブランド品という訳でもありません。誰か寒かったんですかね?
ドイツ旅行中にいいのがあったら新しく買いたいと思います。
ベルリンのまとめ
今回1日だけ滞在して思った感想は
- 交通機関の1日パスは空港から買うべき
- イーストサイド・ギャラリーは行ってよかった
- シャルロッテンブルク宮殿のクリスマスマーケットは楽しい
- 16時に陽が沈むの早いな
- Xで流行ったGoufraisのチョコが買えてよかった
- クリスマスマーケットは現金必須
- ケバブがうまい
- 自転車道がわかりにくい
です。
ベルリンは自転車道と歩道に分かれているのですが、白線で区切られているわけでもなく、わかりづらくて最初何回か自転車道側を歩いてしまってベルを鳴らされました。慣れるとわかってくるのですが、初見だとちょっと難しいかなと思います。

首都にしては意外と英語が通じなくて困りましたが、駅やクリスマスマーケットなどでは大丈夫でした。
ベルリンの壁も見ることができましたし、Berlin(West)、Berlin(Ost)といった西ベルリン、東ベルリンの表記を見ているうちに、あれこれひょっとしてスパイファミリーのモデルってここなんじゃ…と多分ほとんどの人がすでに気づいていることにも気づけて大変満足な滞在でした。